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ある人が、一年と九ヶ月前くらいに言いました。

「なんで色を入れないのか?人間だったら、色を感じるのが当たり前でしょ?」

「色は視覚の一番重要な要素を占めてるんだから。」

「君、色が見えてないわけではないんでしょ?」

「だったら、色を入れるのが当たり前だろ。」



誰かに助言をもらうことも沢山あったし、指図されることもよくありましたが、
その日は何かいつもと違いました。



そのよる、一人でさめざめと泣きました。

そして、ひそやかに誓ったのです。

一生、色なんか使うものか、と。

当たり前のことを、誰もがやることを、自分も当然のようにやって堪るか、と。

もちろん、「当たり前」や「一般」が嫌いな訳ではありません。

促された「当たり前」を何も考えずなんとなく実行する行為そのものが嫌なんです。



僕は自己責任の元に色を捨てたのです。

色をほしがってる人には悪いけど、要らないものは、要らないんです。





例えば、奇跡的にこのトラウマを克服できたとしましょう。

そして自分の絵に色を加えるのです。単色でも良いし、色とりどりでもいいし。

見る人たちも僕の絵の見方がかわって、いい画面だね、絵画になったね、センスあるねとか

口々につぶやくんです。

どのコンペにだしても、「この線と色面とのバランスが絶妙」とか

「奥深さがこの色彩によって押し広げられている」とか褒めて、賞くれるんです。




そんなこんなで沢山の成功を摑みとるんです。








そしたら、きっと、首をくくって死ぬでしょう。











僕は、こんなに簡単で「何も考えず行う当たり前」だらけで
何の面白みもない世界で生きてきたのか、と。
自分の胸に据えた一本の槍を守り抜くよりも、
誰かの言う事を一つ聞いてその通りにするだけで、人生がより楽に、豊かになるのか、と。



僕の孤独の信念や理想や夢は、カリソメだったのか、と。
徹底的に自分を信じて追い込んだ先に、求めるものがあったんじゃないのか、と。


僕は誰なんだ?ちゃんとここにいたのか?誰でも良かったのか?













命よりずっとずっと大切なものが、確かにあるんです。

そのことを、受け入れて、貫き通す事が生きる事なんです。僕にとっては。



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