HEART OF GOLD

私は、スターになりたい。

そ、トップスタァに！



なぜですかって？

そりゃあなた

スタァになれば、沢山の人の記憶に焼き付くことになる。

確かめ算をすると

私の絵を見る人見る人が各々の記憶に、むしろその身に、イメイジが強く刻まれることとなると
それはそのままスタァの証となりうるのであるから。

故に、とんでもない作品を描ける人物＝スタァ

と、信じ切っているから！

トレンドや社会性、時代性、地域性なんてぶっとばして

「…イイ！！！」

と思わせられるものが本物であってほしいから！






それと、100年先も残って行く様なものをつくりたい。

いやまあ、作品は作れば作る程残るよ、そりゃ。

でもそれって、ホントの意味で残ってるの？

誰の目にも触れず、ただただ作りの親の用意したハコに入れられて、

「ああご主人様に大切に保管されてるんだわ」なんておもってたりして。

「よしよし、君たちは私の分身であり、私の宝さ。ははは。」なんて、密やかに愛好したりして。

ところが意外と、その主人が死んだ後は邪魔者扱いで捨てられるのがオチだったりして。





そういうんじゃない、私の欲望は、そういんじゃない。

自分のためにとか、見知らぬ誰かの為にとか、そういうんでもない。


何の為に？なんで？なんで描くの？


んんーーーー。


さぁ、なんででしょ。

血ですかね？

ゴッドが無責任に振り分けた運命に振り回されてるのかもしれない。

それでも、決めるのは自分だけだと信じたい。

これしかないから、これしかできないから。

もしその　“これ”　が運命と違ってても

自分が選んだことだもの。

戦うしかない、運命と！





欲が、煩悩がどうのなんてのは、もっと年くってから言うもんです。

さらば青春の日々よ！

なんて、言いたくない！

こちとら貧困底辺人生黄金青春期なんだもの！

夜道を照らすのは、そう！

HEART OF GOLD！